金刀比羅宮 | 平成31年 御田植祭
平成31年 御田植祭

平成31年4月15日[月]、御神事場(南神苑)の御旅所において、「御田植祭」を齋行いたしました。

御田植祭は、慶安のころより五穀豊穣を祈念する祭儀として、播種期の毎年4月15日に齋行いたします。

齋主による祝詞奏上の後、讃岐稲舂歌(さぬきいなつきうた)・讃岐風俗歌・讃岐風俗舞を奏進、田耕(たがやし)行事を行い、続いて田舞を奏進いたしました。最後に、神職と巫女が神前の切餅と苗に見立てた松をご参拝の皆様に撒與いたしました。

田耕行事は、「催馬楽」(さいばら)の一種である「安名尊」(あなとう)を伶人が奏する中、齋庭を齋田に見立て、鍬・鋤・犂・馬耙などを用い、田を耕す風景を模す行事です。

田舞は、日本の農耕の姿をそのまま歌舞としたものです。伶人が若種・美麻之・五月雨・福万石などの田歌を繰り返し奏する中、田植から収穫までの様子(苗代を整え、種を蒔き、苗を植え、刈り取りに至る過程)を巫女が舞で表現します。まことに素朴で古雅な巫女舞で、古くより宮中においても舞われます。