桜花祭と境内の桜

桜花祭

毎年4月10日に齋行いたします金刀比羅宮の特殊神事「桜花祭」は鎮花祭(ちんかさい)です。つまり、春に桜花が散るとき落花とともに疫神も飛散するので、それを防ぐ祭です。

—— 参考文献「岩波日本史辞典」——

鎮花祭は、崇神天皇の御代に始まり、平安時代に盛行しました。陰暦3月の落花の時期に疫病の流行が盛んで、これを鎮めるために大神(おおみわ)・狭井(さい)の2神を祭ったのです。

—— 参考文献「広辞苑第五版」——

午前9時半より、神職・巫女の行列が、伶人の奏楽を伴い、大門から御本宮まで優雅に参進します。神職は冠に桜の花を差し、巫女は桜の枝を手に持ちます。(雨天の場合、行列は中止です。)

祭典では、桜の小枝で飾られた海川山野の神饌を奉り、斎主が祝詞を奏上、引き続き「大和舞」(やまとまい)、「八少女舞」(やおとめまい)を奏進いたします。

境内の桜

境内の約3,500本の桜が満開になると、表参道・裏参道・神苑を散策しながらのお花見が楽しめます。特に、表参道の「桜馬場(さくらのばば)」は金刀比羅宮の桜の名所です。

境内の桜が満開になった様子〔平成26年(2014)撮影〕

 


 

平成26年(2014)の桜花祭の様子

 


 

境内の桜が満開になった様子〔平成26年(2014)撮影〕

 


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2021年6月8日 0:49 am