巡回展「金刀比羅宮 書院の美」
2007年7月〜2008年12月まで、大規模な巡回展「金刀比羅宮 書院の美」を開催いたします。
「こんぴらさん」の愛称で親しまれている金刀比羅宮は、円山応挙や伊藤若冲らの障壁画など、貴重な文化財を数多く保有する「日本美術の宝庫」です。本展は、それらの大部分を日本国内のみならずフランスまで移動し巡回展示する画期的な展覧会です。
巡回先は、国内3会場、フランス1会場の計4会場です。
最初の会場は、東京藝術大学 大学美術館です。期間は、2007年7月7日(土)〜9月9日(日)です。円山応挙の障壁画と伊藤若冲の襖絵を中心に約130点を展示し、金刀比羅宮の美と信仰の世界を紹介します。この円山応挙の障壁画と伊藤若冲の襖絵は、4会場全てで展示いたします。
次の会場は、金刀比羅宮です。期間は、2007年10月1日(月)〜12月2日(日)[前期]、12月29日(土)〜2008年1月31日(木)[後期]です。境内の新しい茶所「神椿」の完成を記念して(2007年秋に竣工予定)、非公開の奥書院を特別に観覧可能にするなど、金刀比羅宮の「文化ゾーン」を大公開いたします。
3番目の会場は、三重県立美術館です。期間は、2008年4月26日(土)〜6月8日(日)です。
そして、最後の会場はパリです。日仏交流150周年事業として、フランス国立ギメ東洋美術館で開催いたします。期間は、2008年10月15日(水)〜12月8日(月)です。
本展の最大の呼び物は、書院の空間再現です。金刀比羅宮以外の会場では、表書院を飾る円山応挙の障壁画(重要文化財)と、伊藤若冲の奥書院の襖絵を、室内そのままの空間を再現するように展示します。まさに書院の部屋が金刀比羅宮から各会場へ移動するのです。
円山応挙の障壁画は、応挙美術の頂点ともいえる壮大な作品群です。伊藤若冲の奥書院《花丸図》(1764)は、四方の壁に四季の花々が描かれ、まさに百花繚乱の豪華さを呈しています。その空間再現を以て、全4会場で金刀比羅宮の書院の美を体験していただけます。
エレーヌ・バイユー(フランス国立ギメ東洋美術館学芸員) 田窪恭治(美術家、金刀比羅宮文化顧問)