愛しのパリ展 ・・・ こんどは お宮でパリ。
 

愛しのパリ展 ・・・ こんどは お宮でパリ。

“JOB” アルフォンス・ミュシャ 1898

 

2009年10月17日(土)~2010年1月17日(日)まで、高橋由一館にて展覧会「愛しのパリ展 ・・・ こんどは お宮でパリ。」 を開催いたします。 三重県立美術館が所蔵するパリにまつわる珠玉の絵画47点を展示いたします。

期間: 2009年10月17日(土)~2010年1月17日(日)
会場:金刀比羅宮 高橋由一館
開館時間:午前8時30分~午後5時(入場は4時30分まで)
入場料:大人800円 / 大学・高校生400円 / 中学生以下 無料 (高橋由一の常設展もご覧になれます。)

主催:金刀比羅宮
共催:四国新聞社
後援:香川県教育委員会、KSB瀬戸内海放送
特別協力:三重県立美術館

 


 

「愛しのパリ展」講演会

会場:高橋由一館2階
入場料:講演会は無料ですが、高橋由一館に入館するため、展覧会の入場券が必要です。
申込方法:当日の先着順ですので、申込や予約は不要です。

第1回 「パリの楽しみ方」
10月17日(土)14:00~15:00
講師 池内紀さん(ドイツ文学者・エッセイスト)

第2回 「巴里と日本人画家と三重自慢」
11月22日(日)14:00~15:00
講師 田中善明さん(三重県立美術館 学芸課長)

 


 

「愛しのパリ展」ギャラリートーク

第1回
11月23日(月)13:00から
田中善明さん(三重県立美術館 学芸課長)のギャラリートークです。

第2回
12月19日(土)13:00から
林洋子先生(京都造形芸術大学 准教授)のギャラリートークです。
林洋子先生のポートフォリオ(京都造形芸術大学のサイト)

 


 

解説

1853年ペリーが浦賀に入港して以来、いや、それ以前の1549年に、フランシスコ・ザビエルが鹿児島に上陸してキリスト教を伝えた時から、日本はそれまでの朝鮮半島や中国の影響から欧米の文化を取り入れる方向に向き始めました。

特にキリスト教文明を背景としたヨーロッパ文化の影響は止まるところを知らず、鎖国を掻い潜りながらも近代ヨーロッパの後を追い続けました。

美術の世界でもそれまでの日本の自然や風物に根差した倭絵(大和絵)や土佐派の絵巻物、狩野派の障壁画といった様式から、ギリシャ・ローマの美の概念を発展させたヨーロピアンスタイルに移行しはじめます。

金刀比羅宮の表書院を代表する江戸時代中期の画家 円山応挙をはじめ谷文鳥晁や司馬江漢。そして香川県が生んだ天才、平賀源内の指導により佐竹曙山や小田野直式らが描いた洋風画は長崎の出島経由の情報を拠り所としたものでした。

その後の明治維新により堰を切ったように「和魂洋才」「脱亜入欧」へと雪崩れ込んでいきます。

金刀比羅宮に27点もの作品を残している高橋由一もヨーロッパの絵画に魅了された画家の一人です。

由一は少ない情報のなかで独自の努力で油絵の具やキャンバスを作り出し、和製油画とも言える油絵の先鞭をつけました。

その後黒田清輝や浅井忠をはじめ、今回の『愛しのパリ展』に展示されている藤島武二や鹿子木孟郎から安井曾太郎や梅原龍三郎、小出楢重、佐伯祐三などなど、数多くの作家達が憧れのパリに留学し、ラファエル・コランやルノアール、ヴラマンク達から教えを受けながらも独自の作品を生み出していきました。中でも藤田嗣治改めレオナルド・フジタは″エコール・ド・パリ″と呼ばれた古き良き時代のパリで、確固たる地位を築きました。

日本における明治・大正・昭和の時代、ヨーロッパの特にフランスのパリは″華の都″と謳われ、美術だけではなく文学や演劇、映画やファッションなど、全てのジャンルに活気があり、当時の日本人の憧れの都でした。

三重県立美術館と金刀比羅宮は、2008年の「金刀比羅宮 書院の美」展以来、交流が続き、今回、貴重なコレクション47点を貸していただける運びとなりました。庶民信仰のメッカである当宮「高橋由一館」に於いて三重県立美術館の誇る洋画コレクションが一堂に展示されるのは四国の地では初めてのことです。

昨年(2008年)金刀比羅宮は、日仏文化交流150周年を記念し『こんぴらさん ~ 海の聖域(日本絵画の至宝)』展で、当宮の書院空間をパリのギメ東洋美術館まで運び日本人の美意識をフランスの人々に体感していただきました。今回の『愛しのパリ展』では、パリに憧れたヨーロッパと日本の画家達の夢の結晶を金刀比羅宮で展示いたします。一つ一つの作品の前で、画家たちが憧れた″愛しのパリ″を皆様に満喫していただければ幸いです。

 


 

作品一覧

展示期間は前半と後半に分かれ、一部作品が入れ替わります。
前半:2009年10月17日~2009年11月22日
後半:2009年11月23日~2010年1月17日

作者名 作品名 展示期間 制作年 材料
アスラン、モーリス 少女像   制作年不詳 油彩・板
ザッキン、オシップ 雲への挨拶     1956年 水彩、油彩・紙
シャガール、マルク 版画集「サーカス」 2点 1点 1967年 リトグラフ・紙
スタンラン、アレクサンドル
バリュリオ、ポール
ジル・ブラス紙挿絵 1点 2点 1891-94年 写真凸版・紙
デュフィ、ラウル 黒い貨物船と虹   1949年頃 油彩・キャンバス
ドーミエ、オノレ 『古代史』より「ペネロペの夜」     1842年 リトグラフ・紙
『古代史』より「アイネイアスとディド」     1842年 リトグラフ・紙
ピカソ、パブロ ふたつの裸体     1909年 ドライポイント・紙
ピサロ、カミーユ 農夫モロン親爺     1879年 エッチング・紙
鋤で耕す農婦     1890年 エッチング・紙
ブラック、ジョルジュ 葉・色彩・光     1953年 リトグラフ・紙
ミュシャ、アルフォンス ジョブ   1898年 カラーリトグラフ・紙
ミロ、ジョアン 女と鳥   1968年 油彩・キャンバス
メリヨン、シャルル プチ・ポン     1850年 エッチング・ドライポイント・紙
ノートルダムの給水塔     1852年 エッチング・ドライポイント・紙
ノートル・ダム橋のアーチ     1853年 エッチング・ドライポイント・紙
モネ、クロード 橋から見たアルジャントゥイユの泊地   1874年 油彩・キャンバス
ラ・ロシュブロンドの村(夕暮れの印象)   1889年 油彩・キャンバス
ルオー、ジョルジュ キリスト磔刑   1939年頃 油彩・紙
ルドン、オディロン アレゴリー   1905年 油彩・キャンバス
安井曾太郎 裸婦   1910年頃 油彩・キャンバス
岡鹿之助 廃墟   1962年 油彩・キャンバス
荻須高徳 街角(グルネル)   1929-30年 油彩・キャンバス
アンジュ河岸・パリ   1936年 油彩・キャンバス
海老原喜之助 森と群鳥   1932年 油彩・キャンバス
高畠達四郎 オーヴェル古寺   1967年 油彩・キャンバス
佐伯祐三 サンタンヌ教会   1928年 油彩・キャンバス
佐分真 緑蔭   1927年 油彩・キャンバス
斎藤清 セーヌ・古本屋・パリ     1978年 紙本墨画着色
山田新一 婦人像   1929年頃 油彩・キャンバス
鹿子木孟郎 狐のショールをまとえる婦人   1902年 油彩・キャンバス
教会   1917年 油彩・キャンバス
小出楢重 パリ・ソンムラールの宿   1922年 油彩・板
正宗得三郎 ヴェトイユの春   1914年 油彩・キャンバス
清水登之 ロシアダンス   1926年 油彩・キャンバス
前田寛治 風景   1924年頃 油彩・キャンバス
長谷川潔 版画集「ポートレート」(楡の木)     1963年 銅版画・紙
版画集「ポートレート」(トリ)     1963年 銅版画・紙
田中阿喜良 ケ・ド・メトロ   1970年頃 油彩・キャンバス
藤田嗣治 猫のいる自画像   1927年頃 油彩・キャンバス
藤島武二 セーヌ河畔   1906-07年 油彩・キャンバス
裸婦   1906年頃 油彩・キャンバス
浜口陽三 突堤     1965年 カラーメゾチント・紙
14のさくらんぼ     1966年 カラーメゾチント・紙
満谷国四郎 裸婦   1900年 油彩・キャンバス
木村忠太 初夏   1975年 油彩・キャンバス
雨雲   1987年 油彩・キャンバス
 
(c)KOTOHIRA-GU Monday, 01-Feb-2010 23:40