高橋由一作品展 @金毘羅庶民信仰資料収蔵庫

「愛宕望獄」
1877
油彩・キャンバス
65.0×121.0 cm

愛宕山上の樹木を大きく取り入れ、その間から白雪の富士を遠望する。左の大木は襷であろうか、樹上に宿り木が成長している。

手前の樹や葉、草などスピ−ド感のある筆触で厚く塗ってある。空や遠景はほぼ平滑である。芝居の書割のように見えなくもない。されど、書割に終わらず立派な風景画になっている。右手の常拡樹も葉叢の絵肌、左の枝ののびやかで遅滞のない線の美しさ。これらの対比が大構図を成功させているのである。

(C) KOTOHIRAGU 2003 [Tuesday, February 11, 2003 12:32:25 AM]