「愛宕望獄」 1877 油彩・キャンバス65.0×121.0 cm
手前の樹や葉、草などスピ−ド感のある筆触で厚く塗ってある。空や遠景はほぼ平滑である。芝居の書割のように見えなくもない。されど、書割に終わらず立派な風景画になっている。右手の常拡樹も葉叢の絵肌、左の枝ののびやかで遅滞のない線の美しさ。これらの対比が大構図を成功させているのである。