高橋由一作品展 @金毘羅庶民信仰資料収蔵庫

「牧ヶ原望獄」
1877
油彩・キャンバス
51.5×114.5 cm

明治11年4月の天絵舎月例展出品の「牧の原より富士を遠望する図」と考えられている。台地から大井川越しの富士遠望である。

空や海の描き方は、やや厚塗りで複雑な筆触で描かれ、他の作品にない柔らかい表現になっている。富士と空、空と雲の協会をあまりにくっきり描かずぼかし気味にしているからである。彼の油絵技術が円熱期に入ったともいえよう。左右辺をみるとぼかして描いている。横長の中心部に視線を集める工夫である。

(C) KOTOHIRAGU 2003 [Tuesday, February 11, 2003 12:35:54 AM]