高橋由一作品展 @金毘羅庶民信仰資料収蔵庫

「州崎」
1878
油彩・キャンバス
58.0×113.8 cm

墨田川口の東部、現在の江東区東陽町のありし日、四つ手網漁ののどかな一日である。

絵具層は、雲や舟を除いて薄塗りである。画布の白色地が透けて見える。それにしても重厚な感銘を受けるのは何故だろう。現在の画布の白色地塗りは織り目が目立つよう薄く塗られている。当時は織り目がようやく識別できるくらい厚く塗っていた。その結果絵具を薄塗りしても軽薄な印象にならないのだ。本図も遠景から描きはじめ前景に至る方法である。

(C) KOTOHIRAGU 2003 [Tuesday, February 11, 2003 12:35:31 AM]