「州崎」 1878 油彩・キャンバス58.0×113.8 cm
絵具層は、雲や舟を除いて薄塗りである。画布の白色地が透けて見える。それにしても重厚な感銘を受けるのは何故だろう。現在の画布の白色地塗りは織り目が目立つよう薄く塗られている。当時は織り目がようやく識別できるくらい厚く塗っていた。その結果絵具を薄塗りしても軽薄な印象にならないのだ。本図も遠景から描きはじめ前景に至る方法である。