高橋由一作品展 @金毘羅庶民信仰資料収蔵庫

「田子富士」
1873-76
油彩・キャンバス
40.0×47.5 cm

写生帖第7冊(東京芸大美術館)に明治5年8月27日付けの鉛筆デッサンがある。由一は多くの場合現地でのデッサンや水彩画をもとしにて油絵を描いた。

本図の空や海を見ると、画布の白色地が透けて見える。絵具の透明感を生かしているのだ。その上、空の筆触は複雑で柔らかい印象を受ける。明治9年来日のイタリア人画家フォンタネ−ジの影響と考えられる。遠くの海に帆掛け舟2つ。左手岩穴にも1つ見える。

(C) KOTOHIRAGU 2003 [Tuesday, February 11, 2003 12:18:20 AM]