金刀比羅宮 秋の特別展 ー 若冲邂逅

 

金刀比羅宮 秋の特別展 ー 若冲邂逅

金刀比羅宮の奥書院は、作品保護のため通常は非公開ですが、JR四国サンライズ瀬戸の東京〜琴平の運行を記念し、平成26年9月5日[金]から11月30日[日]まで、特別に一般公開いたします。

 

 

奥書院、伊藤若冲「花丸図」と岸岱の障壁画について

伊藤若冲の障壁画「花丸図」は、金刀比羅宮 奥書院 上段の間にあります。表書院は客殿、奥書院は当宮の別当金光院の書院であったとされています。奥書院の創建は、異説もありますが、萬治年間(1658-1660)とするのが有力です。室内装飾に関しては、明和元年(1764)、伊藤若冲に依頼し、上段の間に「花丸図」、二の間に「山水図」、三の間に「杜若図」、広間に「垂柳図」を描かせたとの記録が残っています。

その80年後の天保15年(1844)には、若冲の描いた障壁画も損傷がひどくなったため、上段の間の「花丸図」だけを残し、他の三室の絵は全て撤去し、その後、岸岱に新たな障壁画を描かせ、現在に至っています。

奥書院の上段の間は、二の間(春の間)の北に接する六畳敷の部屋で、同書院の部屋の中では最も小さく、書院造りの形式をしています。北側大床に91点、西側壁面に52点、南側襖4面に40点、東側の付書院上小壁に18点、以上総数201点の花弁を描いた図が整然と配置されています。

1点1点が濃麗な着色画で、それらが四方を埋め尽くした情景は豪華絢爛で見る者を圧倒します。花の周りに撤かれた金砂子は後補と思われますが、現状では障子からの薄明るい光で照らされることによって部屋全体に荘厳な雰囲気を作り出しています。201点の花弁の図は、それぞれ単独で見ても十分見応えがあり、若冲ならではの鋭い写実性や豊かな装飾性に満ちあふれています。

 

 

奥書院

 

奥書院 室内図

公開作品一覧


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Friday, 05-Sep-2014 8:37 pm