平成5年(1993)のお正月、「こんぴら信仰」の〈核〉となる〝庶民信仰〟の素晴らしさをもっともっと全国の皆様に知ってもらおうと、元祖「ヘタウマ」のイラストレーター 湯村輝彦先生の協力を仰ぎ、『エブリバディ、コンピラサン。』と銘打った新聞広告とポスターを全国的に展開しました。
英語表記のキャッチフレーズ『エブリバディ、コンピラサン。』に、湯村輝彦先生の親しみやすいイラスト満載の新聞広告とポスターは、神社界としては画期的であったと同時に、〝庶民信仰〟の何たるかを皆様に解りやすく、また、楽しく示すものでした。
新聞広告は、正月3日の朝日新聞、デイリースポーツ、四国新聞、6日の中日新聞の各朝刊に掲載され、ポスターは、JR東海、JR西日本、JR四国の各主要駅に貼られました。
その反響は凄まじく、新聞広告が掲載された正月3日の翌日から15日までに、全国から約1,300通もの手紙やはがきが金刀比羅宮に寄せられました。
皆様が手紙やはがきに「こんぴらさん」への熱き想いやアドバイスなどをびっしりと書き綴ってくださったことは、本当にうれしい限りでした。以来、金刀比羅宮は、その沢山のありがたい〝声〟を「こんぴら信仰」の礎・原点と捉え、〝庶民信仰〟の灯を未来永劫絶やすことのないよう、「こんぴらさん」の前進・飛躍のためのバネにしています。
その広告を改めてもう一度皆様にご覧いただきたく、当時そのままのポスターを境内各所に掲示しています。ご参拝の際は是非じっくりとご覧ください。楽しいイラストと共に〝庶民信仰〟の素晴らしさを実感していただけると思います。
PDF ポスター『エブリバディ、コンピラサン。』
※拡大すると、各イラストに添えられている文章が読めます。
※ポスターは境内の他、JR琴平駅、琴電琴平駅、門前町のホテル・旅館にも掲示されています。
こんぴら狗「ゴン」の銅像
ポスターの真ん中に金刀比羅宮の〝庶民信仰〟の象徴である「こんぴら狗」が描かれています。名前は「ゴン」。
高橋由一館の前には、そのゴンの銅像があります。
絵本「走れゴン ― こんぴら狗物語」
ゴンの活躍を湯村輝彦先生が描いた絵本「走れゴン ― こんぴら狗物語」(出版社:フレーベル館)も出版されています。金刀比羅宮では取り扱っていませんが、Amazon などで入手できます。